2008年3月5日水曜日

イタリア語に慣れよう。導入編5.これはペンネです。


Sono le penne! これはペンネです!

前回みた文章と非常に似ていますね。
違うところはペンではなくてその複数形のペンネになっているところです。

一本だったらペンナ、二本以上だったらペンネと変わるのですが、
ペンネといえば別の意味もありますよね?

一応コックの為の講座なので、解かって欲しいのですが、
パスタのペンネです。

ペンの形に似ているのでペンネと名前をもじっているのかと思いきや、
ペンの複数形の名前と全く同じ名前なのです。

だからペンネのオーダーが入った時、
皿にパスタでなくペンをバラバラと入れてトマトソースをかけても良いわけです。
どうです、ためになる講座でしょう?

でも今回はペンの話ではなくて、動詞の中でも超重要なEssere動詞について書きたいと思います。

日本にはベネッセという会社がありますね、
おそらくこれはイタリア語のBenessereベネッセレから来ているのだと思うのですが、

Essere bene 良く在る、良く居る

というような意味で、例えばホテルのエステ施設など
Centro benessere(ベネッセセンター)と呼んだりします。

要するにEssereという言葉は存在とか実存というような、

とっても本質的な意味を持っているんですよ。
なのでEssere動詞は、~です。とか、~だ。という時に使われます。

最初の文に戻りましょう。

Sono le penne! これはペンネです!

ちょっと考えて欲しいのですが、
この文章にEssere動詞を使うのはいいとして、主語はどうなるのでしょうか?

Essereは存在とか実在とか言う意味だといいましたよね?
この文の場合、なにが存在、実在しているのでしょうか?

そう、ペンネです。
この文の主語はペンネです。

ちょとEssere動詞の活用を見てみましょう。

(Io) Sono 私 一人称単数
(Tu) Sei 貴方 二人称単数
(Lui/Lei) E’ 彼/彼女 三人称単数
(Noi) Siamo 私たち 一人称複数
(Voi) Siete 貴方たち 二人称複数
(Loro) Sono 彼らたち 三人称複数

ペンネたち、というのはちょっとありませんね。
でも複数であるのは間違いないです。

話している人間が一人称

聞いている人間が二人称

その他の人間が三人称

ペンネは人と話をしないですよね?
もしそんなのがあったら、業界初!喋るパスタ!!で有名になれます。

つまりペンネは三人称複数の活用をして

Sono le penne!  これはペンネです!

これが一つだけのペンであれば単数なので、

E’  la  penna!   これはペンです!

となります。

イタリア語をしゃべるときは
この主語が何人称なのか?
複数なのか単数なのか?

このことを常に考える必要があります。

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